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もぐり
大学では「もぐり」という言葉を聞くことがある。 履修登録していない講義を学生が自主的に聴講すること、あるいは学生以外の一般人が学外からキャンパスに入り込んで勝手に聴講することを言う。 前者についての判断は大学にもよるだろうが、後者について正論を言うならば、厳しい入試を経て正...
ヲノサトル
2021年10月27日読了時間: 2分


大学は無駄か
昨今、「実学」の観点から「大学には無駄が多い」と言う人が増えてきた。その通りだ。たとえば大学には、無駄な時間がたくさんある。だがそれが大学の、最大の強みだ。 そもそも、美大に入学しなくても今どき、絵の描き方やデザインのコツ、アプリの使い方を学べる場なんか、いくらでもある。ネ...
ヲノサトル
2019年6月9日読了時間: 2分


個性があふれて仕方ない
美大生とは、授業後に回収されるコメント用紙を折るだけの作業にも、何らかの個性を表現せずにいられない生き物なのです なお、開封には異常に時間がかかります。 これは数年前の例で、今年は開講一番にこの写真を見せて「開封に時間がかかりすぎるんで、勘弁してください」とアナウンスしたん...
ヲノサトル
2019年4月12日読了時間: 1分


絵を見る、音を聴く
絵が上手く描けるからといって入学してくる美大生の多くは、ぜんぜん先達の絵を見ていない。そんな中で飛び抜けたいなら、とにかく古今東西の絵を見まくること だ。だが、そうアドバイスしても美術館やギャラリーに足を運ぶ学生は少ない。...
ヲノサトル
2019年2月18日読了時間: 2分


学会はコミケか
この土日は、日本ポピュラー音楽学会 の第30回全国大会に参加してきた。 初日、興味のままに聴講した研究発表は ・ライヴハウスPAマンの心情を聞き取り調査した結果 ・20世紀初頭の太平洋航路で、日本船の専属バンドはどんな曲を演奏してたか? ・いわゆる「愛国ソング」の分類...
ヲノサトル
2018年11月25日読了時間: 4分


連想ゲーム
大学で毎年「連想ゲーム」のワークショップをやってる。 ヒントとなる言葉を繰り出して答を当てさせる遊びだが。これをやると、連想が働いて次々にヒントを出すのが得意な人と、謎の勘が働いてなぜか答えを当てられる人の2種類に分かれるのが面白い。両方とも得意な人はあまりいないのだ。...
ヲノサトル
2018年11月9日読了時間: 1分


言葉は体を表す
「アートに言葉はいらない」と言う人がいる。 確かに、言葉を介さずにコミュニケーションできるのは、アートの魅力の一つかもしれない。だが、すべてではない。 音楽の場合、器楽曲には言葉に縛られないイマジネーションの自由がある。しかし歌曲になると、歌詞という「言葉」が加わることで、...
ヲノサトル
2018年2月27日読了時間: 3分


リバース・エンジニアリング
美術大学の講義では、映画や音楽など様々な作品を教材として扱っている。 ひととおり鑑賞した後で「さて、この映画、どうでしたか?」と訊くと、「面白かったです」と一言だけ答えて黙ってしまう学生が、けっこう多い。 仕方ないので「で、どこが面白かったの?」と訊くと、面倒くさそうな...
ヲノサトル
2016年7月17日読了時間: 2分


「自分語り」より「他人語り」
大学で十年来、映像のワークショップ(演習)を担当している。 そこで「まずは自由に」と作品制作の課題を出すと、「自分」や「内面」をテーマにした作品を持ってくる学生がとても多い時期があった。みんな「オリジナリティをどう表現するか」に悩みまくっているようだ。 ...
ヲノサトル
2015年2月22日読了時間: 3分
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